得手不得手
人は誰しも、得意なことと不得意なことがあります。
得意なことを伸ばすべきか、苦手なことを克服すべきか。
悩みますよね。
泣きながら習い事へ通うこと
幼い子供なら、好きなことを伸ばしてあげるのがいいかと思います。
まだまだ伸びる時期なので、向いているとか上手にできるとかではなく、子供がやりたいと思うことをやらせてあげるのがいいですね。
また、親目線で向いていると思うことは、「好きになるように誘導する」のがいいです。
嫌がっているのに無理やり習い事をさせても上手くいきません。
泣きながら習い事に通っても、嫌な記憶を植え付けるだけです。
ときにはご褒美作戦を使いながら、とにかく「習い事に行くと楽しい」という記憶を植え付ける方がいいです。
大人になったときに「思い出したくもない記憶」になってしまわないように……。
中には大人になってから「嫌々行ってたけど、今思えば行ってよかった」という人もいますが、その時間を別の習い事に充てていても同じように成功していたはずです。
「泣きながらピアノ教室に通っていた。今はピアノが弾けるようになったから、習っておいて良かった」という人の場合、もし「自分が好きだったバレエ」を習っていたら、もっともっと技術を習得できていたはずです。
幸福度も高かったはずです。
嫌いなピアノでそこまでがんばれたのなら、もし好きなバレエを習っていたらもっと楽しく過ごせていたはずだし、もっと上達していたかもしれないし、心の余裕ができてまた別の習い事も習得できていたかもしれない。
泣きながら、嫌がりながら習い事へ行くって、それだけもったいない時間の過ごし方をしていると思います。
例外としては、泣くのが悔し泣きだった場合。
出来なくて悔しくて泣くのは向上心ですので、悪いものではありません。
泣きながらでも行かせて大丈夫です。
試験勉強をするとき
学生の頃の試験勉強、受験勉強、資格対策など、獲得点数によって評価が決まるものは、苦手科目の克服に重点を置くべきです。
なぜなら、
得意科目:90点、苦手科目:65点を取れるポテンシャルがある場合、得意科目は頑張っても+10点しか上がりません。
苦手科目なら、頑張れば+35点上がる可能性があります。
苦手で点数を取りにくいと感じているものほど、伸びしろがあるということです。
そして、難しいと感じる試験は、周りとの差もつけやすいです。
試験勉強をしている方は、ぜひ苦手科目の克服を目指してみてください。
大人になってから
受験から解放されてなにかを始めるときは、得意なことを伸ばすようにするといいです。
今後登場するであろう履歴書の趣味・特技欄にも、就職した後にも、なにか一つのことに打ち込んでいると有利だからです。
それはなんでもいいです。
スポーツ、音楽、絵を描く、料理など、なんでもいいのですが深く喋れることがひとつあると、自信につながります。
大人になると自分のすべきことが見えてくるはずです。
社会人であれば、苦手な分野を職業にしてしまわなければいいのです。
苦手なことでも自分の仕事がまっとうできる程度にこなせれば問題ありません。
人前に出るのが苦手なのに接客業をする、子供が苦手なのに保育士になる、力作業が苦手なのに引っ越し作業員になる、パソコンが苦手なのにプログラマになる、料理が苦手なのに調理師になる……。
こういう苦手というか嫌いな分野に飛び込んでしまった人じゃない限り、普通の人は好きな、あるいは好きってわけではないけど嫌いでもない職業を選択するはずです。
何かひとつ得意なことがあれば、人生を豊かにするきっかけをつかめると思うんです。
得意なことや好きなことは、遠慮なくどんどんやっていくと、いつか何かの役に立つ日が来るかもしれません。