推し活(おしかつ)
推し活とは、アイドルやキャラクターなどを応援する活動のことです。
「推」この漢字は、推薦という熟語に使われる漢字です。
推すこと、薦めること。
対象となる人物を、人に薦めたくなるぐらい好きという意味が含まれています。
ヲタ活(オタ活)
ヲタ活は、オタク的な活動です。
オタクはもともと「お宅(あなた)」という意味だったので、私とあなたの間の狭い世界の活動を意味します。
推し活とヲタ活の違い
「推し活」と「ヲタ活」はほとんど同じとされていますが、その語源を見ると少し違うように思います。
人に推薦したくなるという意味が含まれている推し活は、広い世界、要はSNSで共有したり広めたくなるような活動。
私の推しはこんなに素敵な人なんだよ、とみんなに知らせたくなる衝動にかられるのが推し活。
ヲタ活は狭いコミュニティ間、イベントに集まったり仲間内だけでする活動。
対象のことが好きな人だけが集まって活動をするのがヲタ活。
そんな違いがあるのではないでしょうか。
概念グッズ
そんな多くの人に広めたい衝動に駆られる推し活ですが、最近は概念グッズというものが流行っているようです。
概念グッズとは、あからさまなキャラクターグッズではなく、その人のメンバーカラーやイメージアイテムを身に着けることです。
オタバレしにくく、自分の好きなキャラクターのことを思い出せるので、隠れオタクにはありがたいアイテムです。
この概念グッズが流行ったきっかけとなるのが、鬼滅の刃の流行です。
鬼滅の刃の流行で、著作権違反のニセモノが多く出回りました。
今までもコピー商品は度々問題になっていましたが、鬼滅の刃の場合、人気がありすぎてコピー商品が数多く出回りました。
そこで警察が動き、次々と逮捕されるようになりました。
それ以降、違法な「鬼滅の刃グッズ」はほぼなくなり、「市松模様」「麻の葉模様」など概念のみで販売するようになりました。
その影響は鬼滅の刃だけに納まらず、他のキャラクターにも影響がありました。
メルカリなどのフリマアプリでも、著作権違反者の取り締まりが厳しくなり、固有名詞を書かずに概念での販売に切り替わりました。
推しのグッズを身に着けたいけどオタバレするのが恥ずかしいというユーザー側のニーズと、固有名詞は書けないけどイメージグッズを売りたいという販売側の思惑がうまく合致したのでしょう。
概念グッズは、これからもっと流行っていく分野なのではないでしょうか。