逆見栄っ張り

心理

見栄っ張り

見栄を張る人がいます。
自分を実質以上に見せようとする人。
虚栄心が強い人。

そういう人の心理って、自分をよく見せたい、周囲から凄いと言われたいといった自分が心地よくなるための見栄であり、とても単純で分かりやすいです。




逆見栄っ張り

反対の見栄を張る人もいます。
自分を小さく見せたがる人。
謙遜を通り越して、自分を卑下する人。



テスト前の勉強「全然勉強してないよー」。
「昨日あまり眠れなくて」という睡眠不足アピール。
褒められた時に過度に否定する人。
さらには自分の悪いところを聞いてもいないのにつらつら話すこともあります。


そんな人の心理は少々複雑です。


①謙遜は日本人の国民性

謙遜は海外ではあまり見かけません。
「あなたのここが素晴らしい」と言われてなんと返事をしますか?
「いえいえ、そんな事はないです」と答える人が多いのではないでしょうか。
米国では「ありがとう」が定番です。
おかしなことですが、日本では素直にありがとうと言ってはいけない風潮があります。
ありがとうなんて返事をしようものなら、「お世辞なのに」と思われることすらあるのです。
そんなことを考えるならお世辞なんて言わなければいいのに、わけが分かりませんね。


②能ある鷹は爪を隠す

本当は実力があったとしても、周囲に自分の実力を隠す人がいます。
嫉妬されるから、僻まれるから、相手が嫌な思いをするから、相手を油断させるため、理由は様々ですが能を隠すために嘘をつくのです。
また、実力がある人ほど自分より優れている人が世の中にはたくさんいるということが分かっています。
そういった面で、本当に能がある人は本心から「自分なんて大したことはない」と思っている場合もあります。


③保険を掛ける

失敗したとしてもそれが実力のせいではなく、何かしらの要因でたまたまできなかっただけという保険を掛けるためのものです。
失敗しても周囲からの評価が下がらず、成功したときにはより周囲からの評価が高まるので、あえて言い訳を作るのです。
ちなみにこの概念には名前が付けられていて、「セルフハンディーキャッピング」と呼びます。


④ハードルを上げたくない

例えば「料理が得意」と豪語しておいて得意料理は肉じゃがだと言ったら、「それぐらいなら私でも作れる」と思われてしまいます。
体調が万全と言いながらいい結果を残せなかったり、何時間も勉強したと言いながら点数が悪かったりした場合、「あなたの実力ってそんなもんなのね」と思われてしまいます。
それを避けるために、あらかじめ自分はできないと周囲に伝えておくのです。


⑤余計な仕事を増やしたくない

できると言ってしまうと、面倒な役回りを任されたりもします。
「パソコンが得意ならうちのパソコン直して」「運転が得意なら送迎して」「野球が得意ならうちの息子に教えて」など、図々しく頼んでくる人もいます。
そういう面倒な頼み事を避けるために、あえて「できない」と言っておくこともあります。




情報番組では見栄を張る人の特集が組まれていたりします。
見栄でブランド物をたくさん買ってしまい金銭的に苦労している人の特集。
しかし、実際は逆の場合も多いのです。

芸能人は自分をよく見せなければならない職業なので、見栄っ張りが多いのでしょう。
だから逆見栄っ張りの人の心理に共感できないため、そういう番組が少ないのだと思います。


インターネット上では本物の自分が見えないため、虚栄を張ってもバレないという事から、見栄を張る人が多いです。
しかし顔や名前が知られている現実世界では、そのような見栄を張る人の方が少ないです。


逆見栄は、共感しながら仲間を作っていく女性には、珍しい事ではないと思います。
ブランド品を身にまとい周りとマウントしていく女性がいる一方で、自分を下げて相手を異常なまでに持ち上げる女性も多いです。


自分をよく見せるための見栄、自分を悪く見せるための逆見栄。
結局はどちらも自分を守るためにつく小さな嘘なんですね。



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