数字が滑る 失数症

健康

数字を覚えられない

私は数字を覚えられません。
覚えているものは、自分の誕生日ぐらい。
家族の誕生日、自分の電話番号、住所の番地などたまにしか使わない数字はなかなか覚えられません。
どうしてか、何度確認しても忘れていってしまいます。
自分の年齢、西暦和暦、今日の日付など、毎日・毎年変わっていく数字は覚える気にもなれません。
数字が頭の中で滑ってしまって、脳に留まらない感覚です。



おかしいなと気づいた時

自分の年齢を聞かれた時、私はすぐに答えることができません。
生まれた年だけは、産まれてから変わっていないので覚えています。
なので、年齢を聞かれたらいつも生まれた年を答えています。
ところがある日、「なんで自分の年齢が言えないの? 普通分かるでしょ」って言われました。
指摘されて初めて普通じゃないと自覚しました。



学生時代の苦労

数学はもちろん、社会も苦手。
歴史の年号、富士山の高さなど地理にも歴史にも数字がたくさん。
それらが全く覚えられない。
それはすべて努力不足によるものだと思っていたので、成績が悪くてもしょうがないと思っていたし、頭の悪い高校にしか進学ができなくてもまあいいやと思っていました。
国語や英語は成績も悪くなかったし、自分は理数系が苦手なだけだと思っていました。
今考えると、理数系の「論理的思考」が苦手なのではなく、「数字」が苦手だったのです。



IT系の会社に就職

数字に弱いくせに、IT系の会社に就職しました。
10進数、16進数、2進数。
これらの変換はITの基本で、毎日見る数字。
16進数の「FF」は10進数で「255」だと覚える、IT系の人はそんなの一瞬で変換できる。
私は思い出せないので、毎回検索したり電卓を使って計算していました。
それだけで手間。
しかし、そんなのパソコンにやらせればいい。
数字は苦手だけど論理的思考は得意で、プログラムを作るのには支障ありません。
数字が覚えられないので、変換のための電卓プログラムを自作していました。
数字が関係するものは何でもかんでも変換プログラムを作ってしまうので、意外と周りからは重宝されたりもしました。
暗記している人と比べれば時間はかかるけど、毎回パソコンに計算させているから正確で信頼性抜群です。
これは、数字が覚えられないからこそ生まれた能力だと思っています。



失読症、失顔症

失読症は文字が踊っているように見えて、文章の理解がしにくい症状です。
失顔症は、人の表情が認識できずに個人を特定できなくなります。



学習障害(LD)

学習障害の中に、算数障害というのもあります。
こちらは失数症の一歩先、計算ができない。
私の場合、計算はもちろん苦手なので、こちらも当てはまるのかもしれないです。



対策

覚えようと思っても覚えられない。頑張ってもどうしても難しい。
この症状がある人は「メモをする」しかないと思います。
あとは、数字以外に得意なことを見つけて、欠点を誤魔化す。
私はそうして生きてきました。
まだ幼い子なら、専門的な病院へ行って調べてもらうのが一番良いのかもしれない。
もし年を取っていても、そのせいで会社をクビになるようなら、やはり診てもらったほうが良いのかもしれない。
そうじゃなければ、必要なことはメモを取ればいいと思います。
今の時代、手書きのメモ帳だけじゃなくLINEやメールでやり取りを残すことができますし、ボイスレコーダーもスマホの機能についています。
数字を覚える技術を磨くより、うまくメモを残す技術を磨いた方がいいと私は思います。




さいごに

紹介してきた『失数症』なのですが、「失読症(ディスレクシア)」と「算数障害(ディスカリキュア)」を合わせた造語です。
病名や学術用語が実際にあるわけではありません。
『失数症』は、「失読症」にも「算数障害」にも当てはまりません。
しかし、悩んでいる人が多くいます。
実際、このブログのほとんどが「数字が覚えられない」で検索されてきています。
この記事を初めて書いたときは「失数症」で検索を掛けても完全一致でヒットした件数は0件でした。
それが、今や140件となりました。
0件が140件になったのはありがたい事だと思います。
こうして「失数症」という数字が覚えられないという症状が世間に広まっていけば、だれかがもっと良い対策案を考えてくれるかもしれません……他人任せですみません(^_^;)






アンケート結果

みなさま、アンケートの投票ありがとうございました。

◎何も見ずに今日の年月日を言える?【総投票数=62】
・言える=17 (27%)
・言えない=45 (73%)

このような結果になりました。
この記事を読んでいる人は数字が苦手な人が多いかと思ったのですが、27%もの人が今日の年月日を言えるんですね。
言えると答えた方は、十分数字に強いと思います。

言えない人もいっぱいいたので、個人的には仲間がいて少し安心しましたw







このブログを検索

ブログ アーカイブ

カテゴリ

------
本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

QooQ