全力で頑張る人、手を抜く人

心理

働きアリの法則(2:6:2の法則)


働きアリを観察すると、集団のうち2割はよく働き、6割は時々休みながらも普通に働き、2割は休んでばかりで働きません。
そこで働かないアリを排除し、よく働くアリと普通に働くアリだけの集団にすると、一部のアリが休むようになって2:6:2の割合になってしまいます。
また、働かないアリだけを集めた場合は、一部のアリが働くようになってこちらも2:6:2の割合になります。


アリの場合は、働く8割のアリが疲労し休みが必要になった場合、休んでいた2割がそのアリに代わって働くようになります。


単純に人間の世界に当てはめることはできないかもしれませんが、よく働く人がいると周りの人間に影響を与えます。
「あの人のように頑張ろう」という良い影響だけではなく、「あの人がやってくれるからまあいいか」「あの人は偉そうにするから一緒に働きたくない」「あの人は厳しいからついていきたくない」「自分がやるよりあの人にやってもらった方が早く終わりそう」など、何らかの理由で手を抜いたりやる気をなくしてしまう人もいるのではないでしょうか。
それがちょうど2:6:2の割合になるのかなと思います。



社会的手抜き(リンゲルマン効果)


単独で作業をする時より集団で作業をする時の方が、一人あたりの作業量が低下する現象です。

リンゲルマン氏は、綱引き実験でそれを証明しました。
1人で綱を引くときは100%の力で引っ張るが、2人になるとそれぞれが93%、3人では85%、そして8人では49%の力しか出さないことが分かったのです。
つまり、人数が増えれば増えるほど、一人ひとりが手を抜くようになるのです。



リンゲルマンが行った実験では、「一人当たり」の力が下がったと結論付けています。

しかしこの実験での力の測り方は、全員で引っ張って人数で割った平均値を求めたもの。
本当意味での「一人当たり」はどうなったのか、残念ながらその詳細を知ることができませんでした。

これは予測ですが、働きアリの法則と合わせるとおそらく一人一人が49%の力で引っ張っているのではなく、全力を出して引っ張る100%の人と、力を抜いて10%しか出していない人がいるのではないでしょうか。

だって、みんながみんな手を抜くとは思えないし、働き者は人数が増えても100%の力で頑張るような気がします。




手を抜く人は必ずいる


いつでも全力で頑張る人、人が増えたら手を抜く人、人が増えなくても手を抜く人。
人間はアリのように女王アリのために自分の人生を捧げることはないし、そう単純ではないかもしれないけれど、やはり自然と2:6:2の割合にはなってしまうのかもしれません。




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