傍ら痛し! 共感性羞恥は大昔の人も感じていた

心理

共感性羞恥とは


去年の話になってしまいますが、Twitter(現X)の世界トレンド1位に入ったこの言葉を覚えていますでしょうか。

「#本田翼の演技」


この時話題になった言葉が、『共感性羞恥』です。


最近、彼女が出演していたドラマの再放送をたまたま見て、ふと思い出してしまいました。






共感性羞恥とは


共感性羞恥は、他人の恥ずかしい瞬間や失敗をした体験に共感し、自分までそれを感じてしまう心理現象です。


彼女の場合、元々モデル出身ですし、共演者に窪田正孝さん・沢村一樹さん・山田涼介さん・高橋一生さんなど演技力が高い俳優と一緒に出演することも多く、比較すると見劣りする部分もあるのかもしれません。



他にも、芸人さんがスベった時、目の前で電車のドアが閉まっちゃった人を見たときなど、自分の事じゃないのになんだか恥ずかしくなってしまいます。


私の場合は、アニメ「ちびまる子ちゃん」を見ていてもその感情が芽生えます。
まる子は、平気で嘘をついたり隠し事をしたりしますが、どうせそれがバレるのは目に見えています。
その幼稚なイタズラに、私は恥を感じてしまいます。


あと、よくあるのが中二病を見たとき。
例えば、芸人が中二病の時代に書いた黒歴史ノートがテレビで公開されたとします。
思い当たるふしがある人にとっては、恥ずかしさで胸が締め付けられる人も多いのではないでしょうか。



共感性羞恥とは他者に対する共感や同情から生じるもので、感受性が高い人によく見られます。
他人の状況や感情に敏感であり、それに強く共感します。

また、他者の目を気にするタイプの人がよくかかります。



本来、他人の感情に共感することは、悪いことではないはずです。
他人を思いやれる、素晴らしい特性です。


ですが、そのせいで不安になったり恥ずかしい気持ちになるのはなんだか嫌ですよね。






共感性羞恥=傍ら痛し


『傍ら痛し(かたはらいたし)』

この言葉は古文でよく目にしますよね。


傍ら(そば)にいる人を見て、または傍らにいる人に見られて、いたたまれない気持ちになること。


自分じゃない、そばにいる人がいたたまれない気持ちになること。
まさに共感性羞恥です。


大昔の人も感じていた感情なんですね。






共感性羞恥の対処法


・失敗してもいいやという気持ち
相手の失敗を自分のことに置き換えて考えてしまうことで発生する共感性羞恥ですが、そもそも自分が失敗してもまあいいやと思えれば、相手の失敗もそこまで過剰に捉えなくて済みます。


・自分と他者を切り離す
自分は自分、他者は他者。
他者が恥をかいていても、自分は全然恥ずかしいことはない。
共感しないという方法。
そもそも論であり、そんなことできるのか不明ですが。


・共感を求める
SNS等で他人の感情を共有します。
「分かる分かる」と誰かから言ってもらえれば、それだけで安心感が出て羞恥心が薄まることがあります。





まあ、誰にでも起こる感情ですので治療のようなことはしなくても良いですし、すぐに過ぎ去る感情だと思います。
他者に共感できる能力は強みにもなりますから、治そうとする必要もありません。




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