繰り返される歴史、買い占めを防ぐ手立てはないのか

話題


買い占め騒動


この度、新型コロナウイルス感染症が拡大し、マスクの買い占め騒動が起こりました。

思い起こせば、社会科の教科書にも載っている「オイルショック」とも似ているこの騒動。
あの頃トイレットペーパーの買い占めをしていた人々となんら変わりありません。

私達は教科書を見ながら、なんて愚かな……と思ったに違いありません。
しかし、それは繰り返されているのです。

つい最近だって「今までにない大型の台風」の予報が出たときも、懐中電灯やら乾電池やら、買い占めが起こりました。

3.11の東日本大震災の時も東京ではスーパーの食料品の棚が空っぽでした。


集団心理なのでしょうか。
どうしても買い占めが起こってしまうのです。


オイルショックの教訓とは


結局オイルショックの教訓は活かされなかったということでしょう。
そう思って調べてみたところ、オイルショックの教訓は全然違うところにありました。


『オイルショックの原因は石油に頼りすぎていたこと。対策は石油に代わる他のエネルギーを作ること』

そう、オイルショックの原因は資源にあるとしているのです。


確かに一理あるとは思います。
しかし私は、資源ではなくパニックになってしまう人間の心理の方にあると考えています。

今だから言えることですが、オイルショックの教訓を単純にエネルギー問題とするのは間違っていたのかもしれません。


新たな要因「転売」


そして今回のマスク買い占め騒動で、新たに騒動を煽る要因が一つ追加されました。
それは「転売」です。
個人で入荷し高値で転売して儲けようとする人が後を絶ちません。

台風や地震などで交通機関に障害が起こっていれば、転売しようにもトラックは使えませんからこんな転売パニックにはならないでしょう。
しかし今回は交通機関の問題はありません。トラックならいくらでも通れます。
転売がマスクショックを助長した大きな原因だと考えられます。


最近では、廃盤商品の転売も話題になっています。
企業が製造終了宣言をして話題になると、その商品は高値で転売されます。

カールやコンビーフ、梅ジャムにチョコフレーク。
製造終了宣言直後、これらの商品が高値で転売されていました。

自分が買い占めたい心理にプラスして、転売して一儲けしたいという人々が加わり、過去の買い占め食よりさらに事態は悪化しています。


買い占めを防ぐ手立てを考える


第一に「転売者から買わない」
高値でも買う人がいるから、転売屋が出てくる。
転売屋がいるから、買い占める人が出てくる。
買い占める人がいるから、商品がなくなる。
商品がなくなるから、高値でも転売屋から買う。

悪循環になっています。
冷静に考えれば分かることなのに、自分のことしか考えていない人がいるから悪循環が続いていくのです。


第二に「システムを変更する」
これは企業にしかできないことですが、こういった高額転売は社会情勢を見ながら臨機応変に「削除」していけるようにするべきです。
今は「そういう法律がないから呼びかけるしかない」といった状況です。

しかし、法律の前に「利用規約」があります。
そこに盛り込めばいいだけの話です。
オークションサイトやフリマサイトには、必ず利用規約があります。
そういった利用規約には、必ず「利用規約は変わる場合があります」という一文が入っているはずです。
つまり、社会情勢を見ながら利用規約を変えてしまえばいいわけです。


教訓


今回のことは、今後社会科の教科書に載ることでしょう。
未来の子供たちは、この出来事を見て「愚かだ」と思うかもしれません。
いえ、愚かだと他人事のように思ってくれたら、良い未来なのかもしれません。
オイルショックを経ての今回の騒動と同じように「この頃から全然変わっていないのね」と思うような未来にだけはなってほしくありませんね。

間違っても教訓が「マスクが足りなかったから」とならないように、正しい教訓を後世に伝えていってほしいものです。


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