はじめに
子どもの頃に読んだ懐かしい童話。
大人になってあらためて読み返してみると、意外にも深いテーマやメッセージが込められていることに気づかされます。
今回は、よく知られている定番の童話をジャンル別に分けて一覧にし、そこから見えてくる共通点や物語の特徴を探ってみました。
ジャンル別・童話タイトル一覧
●美しいお姫様
シンデレラ白雪姫
眠り姫
ラプンツェル
おやゆび姫
かぐや姫
●貧しい主人公
フランダースの犬マッチ売りの少女
ヘンゼルとグレーテル
星の金貨
●おおかみに食べられる
狼と七ひきの子ヤギ赤ずきん
三匹のこぶた
●お爺さんお婆さん
舌切りすずめはなさか爺さん
こぶとり爺さん
おむすびころりん
●約束を守れない
つるの恩返し雪女
人魚姫
浦島太郎
王様の耳はロバの耳
●冒険に行く
ジャックと豆の木桃太郎
ブレーメンの音楽隊
オズの魔法使い
●賢い主人公
アラジンと魔法のランプ一休さん
●愚かな主人公
はだかの王様オオカミ少年
●成り上がり
金太郎みにくいアヒルの子
一寸法師
●復讐、逆転
さるかに合戦カチカチ山
うさぎとかめ
アリとキリギリス
見えてきた共通点・テーマ
一覧にしてみると、次のような共通点が見えてきました。
美しい容姿のお姫様は心も美しい
昔の人は、鬼よりお化けより「狼」が怖かった
復讐は正義。悪事を働く者には天罰が下る
主人公が報われない“バッドエンド”も少なくない
貧しい子どもやお爺さんお婆さんが多く登場する
これらの他にも、次のような特徴が読み取れます。
追加で見られる共通点・特徴
●強い「教訓性」
童話の多くは「こう生きるべき」という教えが込められています。
つるの恩返し・雪女:
約束を破ると大切なものを失う
三匹のこぶた・赤ずきん:
油断や怠惰への警鐘
アリとキリギリス:
日々の努力が報われる
現代の絵本と比べても、道徳性や人生訓がはっきり描かれています。
●家族との関係性が鍵
物語には家族が大きく関わっています。
白雪姫:
継母の嫉妬
ヘンゼルとグレーテル:
親の愛情の欠如
星の金貨:
姉妹間の格差
一寸法師・金太郎:
子を思う親の願い
家族愛の美しさや、それが欠けたときの悲劇が表現されています。
●善意と報い、欲と罰
行動の動機が「善」であれば良い結果に、「欲」であれば破滅へと向かうという構図が多く見られます。
舌切りすずめ:
親切な人にはご褒美、欲深な人には罰
カチカチ山:
騙しや暴力には報いがある
つるの恩返し:
思いやりの心が試される
子どもたちに「心の持ち方」が大切であることを伝えようとしています。
●動物キャラに注目した考察
童話に登場する動物たちは、それぞれに性格付けがされています。
これは、子どもにもわかりやすく“人間の性質”を教えるための工夫ともいえます。
オオカミ=恐怖、狡猾さ:
赤ずきん、三匹のこぶた、子ヤギの話など
ウサギ=油断・ずる賢さ、カメ=誠実・努力型:
うさぎとかめ
サル=ずるがしこさや横暴さ、カニ=真面目さ:
さるかに合戦
アリ=勤勉さ、キリギリス=怠け者:
アリとキリギリス
動物たちが感情を持ち、人間と同じように行動することで、抽象的な価値観を子どもにも自然に伝えることができます。
おわりに
童話は単なる物語の集合ではなく、昔の人々の価値観や願いが込められた“人生の教科書”でもあります。
一覧にしてみることで、物語の裏にある共通点や教訓がより明確になりました。
こうしてあらためて読み直すことで、大人になった私たちにとっても新たな発見があるのではないでしょうか。
「子どもに読み聞かせる童話」だからこそ、選ぶ側の大人がその意味を理解しておくことも大切かもしれませんね。
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