詐欺に引っ掛かった友人
私がまだ20代だった頃、友人がワンクリック詐欺にあいました。
ワンクリック詐欺は、サイトのどこかのリンクを押した時に「登録完了、3日以内に振り込みをしてください」と出てくるアレです。
そんなの、払うわけないじゃないですか。
誰がどう見たって詐欺だって分かるじゃないですか。
なのに、友人は「今日振り込みしにいかなきゃいけないから早退する」って言うんですよ。
もちろん、その場に居合わせた数人の友人が全員で止めました。
払う必要はないと。
詐欺だからと。
その日は早退しなかったので安心していました。
しかし次の日「払ってきた」って言うんですよ。
意味が分からない。
私には到底理解できませんでした。
なぜ詐欺に引っ掛かるのか
手口が巧妙な詐欺ならいざ知らず、ワンクリック詐欺なんていう単純な詐欺に引っ掛かるとは思ってもみませんでした。
しかも高齢者でもなく、20代前半の若い子が。
その子が言っていたのは、「ボタンを押しちゃったのは事実だし、自分で押したんだから払わないと」でした。
なにその責任感。
なぜ友人は詐欺に引っ掛かってしまったのか。
★情弱
情報弱者、略して情弱。
詐欺についての知識が乏しい人です。
普段から新聞を読んだりテレビを見たりネットを見たりしていると、嫌でも目に入る詐欺のニュース。
手口も公開されていて、注意するように呼びかけられています。
全く見ていないか、流し見をしているか。
情報として耳に届いていないんでしょうね。
★読まないでOKを押す
通常、一つボタンを押しただけでは契約した事にはなりません。
ほとんどの人は、規約をよく読み納得して契約をするはずです。
全部は読まないにしても、押しても大丈夫かな?という考えが一度はよぎるはずです。
その子は普段から規約を読まずにOKする癖が付いているみたいで、「登録完了」の画面が出てはじめておかしいことに気が付いたと言います。
前の画面に戻れず、自分が何にOKをしたのかすら分かっていない状況。
自分が何にOKをしたか分かっていないから、「あぁ、自分は契約してしまったんだ……」と思い込んでしまったようです。
★周りを信じない
これは私も悔いが残っているのですが、いくら私たち友人が「詐欺だから払わないで」と言っても、聞く耳を持ってくれませんでした。
「だって……」「でも……」と、不安に負けて支払ってしまいました。
私自身も、これは何と言ってあげたら被害に遭わずに済んだのかが分かりません。
一緒に警察に行ってあげればよかったのでしょうか?
詐欺にあわないためには
詐欺にあわないためには、手口と法律を知ることです。
本当に必要なもの以外は契約しないこと。
契約するときは規約をきちんと読むこと。
この2つは最低限必要です。
契約した覚えがなければ、慌てて支払わないこと。
自分で入力しない限りは、住所も名前も電話番号も相手に知られることはありません。
自分の情報を相手に伝えてしまわないように注意しましょう。