夏といえば怪談話
「夏が来ました!夏と言えば怪談話ですね!」というお決まりの関連付けも、最近のテレビではあまり見かけませんね。
心霊写真も、上手に加工できてしまう今の時代では懐疑的な見方をしてしまうため純粋に楽しめません。
昔のフィルム現像と違って今の精度の良いデジタル写真では、そもそも心霊写真のような写真は撮れることが少ないです。
ホラー映画のジャンル
ホラー映画と一口に言ってもそのジャンルは広く、心霊系、殺人鬼系、サイコパス系、悪魔系、ゾンビ系、妖怪系などがあります。心霊系
リングや呪怨に代表されるような、幽霊が出てくる物語です。そのほとんどが薄暗い部屋で追い詰められたりします。
殺人鬼系
チャイルドプレイや13日の金曜日(ジェイソン)などの、武器を持って追い掛け回される系です。逃げ回ることが多いため、アクションも含まれている場合が多いです。
血を流すほどの反撃をしても、相手はしぶとく立ち上がって追いかけてくる場面が多いです。
サイコパス系
羊たちの沈黙やSAW[ソウ]やムカデ人間といった、狂った人間のお話です。結果人間が一番怖いという恐怖です。
グロテスクな描写が多く含まれている場合があります。
悪魔系
エクソシストやオーメンなどの悪魔系です。日本人にはあまりなじみがない悪魔も、キリスト教徒が多いアメリカ人にとっては恐怖の存在です。
聖書になぞらえて……というお話も多くあります。
出てくる悪魔の名前も、聖書の中から取った名前が多いです。
ゾンビ系
バイオハザードや28日後…のような死者が蘇るお話です。病気に感染して次々と感染していくような設定が多いです。
昔のゾンビはヨタヨタと千鳥足で歩いていましたが、最近のゾンビは激しい動きをします。
あんな腐った体で激しい動きをしたら、肉体がボロボロになってしまいそうですが。
妖怪系
妖怪大戦争や学校の怪談のような、想像上の妖怪が出てくる映画です。実写化すると、どうしても少しコメディ寄りになってしまいますね。
各国のホラーの特色
日本ホラーの特色
心霊ホラーは日本ならではの感覚です。「リング」はハリウッドでリメイクされて「ザ・リング」となって公開されました。
同じ映画が公開されたことにより、国民性がハッキリしたとも言えます。
日本の「リング」は、スピード感や盛り上がりはほとんど無いです。
突然出てきて驚かせたり、血まみれになったりはほぼないです。
薄気味悪い、暗い、不気味…そんな場面からじわりじわりと恐怖がやってきます。
最後の貞子が登場するシーンも、徐々に徐々に井戸から出てきます。
逃げたり反撃したりできるんじゃないかぐらいのスピードで出てきます。
日本人は想像力が豊かなのかもしれません。
アメリカホラーのような「何が起こったか」に恐怖するよりも「これから何が起こるか」を想像することに恐怖を覚えるようです。
アメリカホラーの特色
アメリカ映画では、実に様々なジャンルが存在していますが、やはり血が流れることが多いです。急に登場したり、逃げたり攻撃したり、激しい動きが多いです。
誰が見ても分かりやすく、解釈しやすく、盛り上がりが多くあるのがアメリカホラーの特徴です。
中国ホラーの特色
先ほどジャンルに取り上げませんでしたが、中国(台湾)のホラーも面白いです。霊幻道士やチャイニーズ・ゴースト・ストーリーやがあります。
ジャンルで言うと、妖怪系・怪物系に含まれるかと思います。
来来キョンシーズという一世を風靡したドラマがありますが、その元になった映画が霊幻道士です。
キョンシーはあの頃の子供はみんな真似したと思います。
中国ホラーは日本のホラーよりもさらに薄暗い感じで、怖ろしい妖怪が出てきます。
日本のホラーとの一番の違いは、心理的にも心を抉られる所です。
ネタバレに繋がってしまうかもしれないので多くは言えませんが、見ていて辛くなる描写があります。
ホラーなので怖いという部分はありますが、最後に印象に残ることは『怖い』という感情ではなく『悲しい』『切ない』ということです。
ラインナップが古すぎたかもしれませんが、私のおすすめは「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」です。
シリーズ3まで公開されています。
でもちょっと古すぎるかな(^_^;)