全員の意見が一致することはあり得ない

コネタ 心理

十人十色。10人いれば10通りの考え方があります。
生活環境やDNA、今までの人生の積み重ねがあって物事を考えるので、考え方が全く同じ人間はいません。

複雑に絡み合った思考をまとめるのに、2択などの選択肢を設ける方法があります。
AかBのどちらかしか選べないとしたら、途中の考え方は違っても結果は同じになります。

ですが、たとえ2つの中から1つを選択する方法を取ったとしても、全員が同じ選択肢を選ぶことはあり得ません。
数名~数十名の小さな集団であれば、偶然同じ結果になることはあります。
また、波風が立たないように相手に合わせた回答をしたり、思考を放棄して多数派に合わせる場合もあります。
満場一致は、偶然もしくは作られた結果といえます。

数千人、数万人、日本人1億人規模で見ると、絶対に同じ結果にはなりません。

殺人をしてはいけない、動物虐待をしてはいけないと多くの人が当たり前と思っていることすら一致しません。



できるだけみんなの意見を聞く優しいリーダーも必要ですが、時には反対意見があっても推し進めることのできる強いリーダーが必要です。
全員が納得する答えは出せないと割り切ることも大切なのです。

よく議論されているのが、「多数決における少数派の意見は無視しても良いのか」という問題ですが、もちろん聞く耳を持つ必要はあるでしょう。
しかし、「多数」を「満場一致」に持っていくのは不可能だと考えられます。


政治家は特に難しい職業だと思います。
様々なしがらみがあることでしょう。
災害や感染症の蔓延などの大変な状況であれば、なおさら反発も多くなります。

コロナウイルスのような感染症対策のために外出を自粛するのも、「こんな時期に旅行に行くなんてありえない」と思う人もいれば、「一生に一度のハネムーンぐらいなら許される」「帰省ぐらいならいいだろう」「感染者が少ない地域ならいいだろう」など様々な考え方をする人がいます。

こんなにも問題になっているのに、いまだに会食をしてクラスター感染する医師がいます。
医師でさえそうなのですから、一般人を止めることはできません。
法律で強制力のある規制をされなければ、聞く耳を持ってくれない人達もいるのです。



ネット上では「論破」と言いながら一方的に自分の意見を押し付けえる人がいますが、考え方がそれぞれ違う以上論破なんてできませんし無意味です。
正確なデータを示して「証明」することはできるかもしれませんが、他者の意見を変えさせるための「論破」は不可能です。
そして「論破」は、論じている者が自分自身で宣言するものではありません。
相手が「論破された」と言うなら話は別ですが、本人が「論破した」なんてそんな馬鹿げた話はありません。


全員の意見が一致することは不可能であり、その中でも皆折り合いをつけながら生きています。
自分の意見を言うことも大切ですが、聞く耳を持つことも同じぐらい大切です。
意見の食い違いをうまく消化していく術を見つけられるといいですね。

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