日本人はいじわる!? スパイト行動

心理

日本人は「いじわる」がお好き?!


西條辰義さんが書いたこちらの著書。
日本人は「いじわる」がお好き?!


2005年に書かれたものですが、今このこちらの実験で書かれている「スパイト行動」というのがじわじわ話題になってきています。





スパイト行動とは?


己の取り分を減らしてまで相手の取り分をよけいに減らす行為を「スパイト(いじわる)」行動と名付けました。


実験の内容は省略しますが、ペアになって行うゲームで例えば

[A] 自分と相手の両方が平等に 1万円もらえる
[B] 自分が 6千円、相手が 3千円もらえる


というような 2択を迫られた場合、日本人だけ顕著に[B]を選ぶ傾向にあるというのです。

[A]を選べば 1万円を手に入れることができるのに、自分の賞金を減らしても相手を引きずり落としたい。
そんな「スパイト(いじわる)」な行動をとってしまうんだとか。



自分の利益が多い[A]を選ぶか、相手を出し抜くために[B]を選ぶか。
その狭間で心が揺れ動くことを「スパイト・ディレンマ」と名付けたそうです。






なぜいじわるするのか


コロナ禍でノーマスクの人は、感染リスクが高いことを理由に批判されているかと思いますが、それ以外にも「自分は苦しくてもマスクをしている。なのになぜあいつはマスクをしていないんだ!」といった感情で批判する人もいるようです。

コロナでみんなが抑制されてストレスによってそう考えるのかと思いきや、そういうわけでもないんです。

スパイト・ディレンマの実験は2005年、つまりコロナ以前に実験されていることから、コロナがなくても日本人はこういう感情を抱くということが分かります。




同調圧力によって成り立つシステム


日本には同調圧力というものがあり、輪を乱すことを嫌います。

例えば、以下の文章を見てどう思うでしょうか。


「PTAという団体は任意だから加入する必要はない。
卒業記念品の代金は実費で払うから問題ないでしょ。」


品物を選んだり、購入したり、それを包んだり。
その手間を度外視しています。


あなたがPTAの役員と仮定して、PTAに加入している人が 95人いて、加入していない人が 5人いた場合

『どうせ95人分は一括購入するんだから 5人ぐらい増えたって問題ないわよ』
『95人はお金も払って1人1回役員をして6年間頑張ってきたのに、品物だけ持っていくなんてズルイ』

どちらの印象が強いでしょうか。
5人に負の感情を抱きませんか?


平等のために足を引っ張るのも、こういう任意という名の強制によって日本のシステムが成り立っているのかもしれませんね。




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