似た者同士と正反対の人、どちらに惹かれやすい?

恋愛・人間関係

「似ているから好き」と「違うから好き」はどちらもある

恋愛では、「価値観や性格が似ている人のほうが相性がいい」と言われることがあります。
一方で、「自分とは正反対のタイプに惹かれる」という人もいます。

たとえば、静かな人が明るく社交的な人を好きになったり、慎重な人が行動力のある人に惹かれたりすることがあります。反対に、趣味や考え方、生活感覚までよく似ている相手に「一緒にいて落ち着く」と感じて恋愛感情が生まれることもあります。

では、実際には似た者同士と正反対の人のどちらに惹かれやすいのでしょうか。

心理学的には、「似ているか、正反対か」のどちらか一方が常に有利というわけではありません。
恋愛の段階や、何について似ているのか、何について違っているのかによって、魅力の感じ方は変わります。

似た者同士に惹かれやすいのはなぜ?

まず、似た者同士が惹かれやすい理由として考えられるのが類似性です。

人は、自分と共通点のある相手に親近感を持ちやすい傾向があります。趣味が同じ、好きな音楽が似ている、考え方が近い、笑いのツボが同じなど、共通点が見つかると「この人とは話が合う」と感じやすくなります。

たとえば、初対面の相手と話していて「自分もその映画が好きです」「休日の過ごし方が似ています」と分かったとします。すると、それまで知らなかった相手なのに、急に距離が近くなったように感じることがあります。

共通点があることで相手の考え方を理解しやすくなり、会話も続けやすくなります。
その結果、相手に対する安心感や親しみが生まれ、恋愛対象として意識するきっかけになることがあります。

「分かってもらえそう」と感じられることが魅力になる

似た者同士の恋愛では、単に趣味が一致することだけが重要なのではありません。

「この人なら自分の気持ちを分かってくれそう」という感覚も、相手への親近感につながります。

たとえば、疲れたときには一人で過ごしたい人同士なら、相手が静かにしていることを「冷たい」と受け取らず、「今は一人になりたいのだろう」と理解できるかもしれません。

このように考え方や感じ方が近いと、相手の行動を理解しやすくなります。
「自分のことを説明しなくても分かってもらえる」という感覚は、恋愛における安心感につながりやすいものです。

一方で、正反対の人には「自分にない魅力」がある

では、なぜ自分とは正反対の人にも惹かれるのでしょうか。

その理由の一つは、相手が自分にはない特徴を持っているからです。

慎重な人から見ると、すぐに行動できる人は魅力的に映るかもしれません。人見知りの人から見ると、誰とでも自然に話せる人が輝いて見えることがあります。

自分にはないものを持っている相手を見ることで、「自分もこんなふうになれたらいいな」という憧れが生まれることもあります。

また、自分とは違う考え方を持つ相手と一緒にいることで、これまで知らなかった世界を知ることができます。
この新鮮さや刺激が、恋愛感情につながる場合もあります。

「似ている人」と「違う人」では惹かれ方が違う

似た者同士と正反対の人では、魅力の感じ方にも違いがあります。

似た人に対しては、「分かる」「話しやすい」「安心する」という感覚が生まれやすいでしょう。

一方、正反対の人には、「面白い」「刺激を受ける」「もっと知りたい」「自分にはないものを持っている」といった感覚が生まれやすくなります。

つまり、似た人の魅力は「共通性から生まれる親近感」、正反対の人の魅力は「違いから生まれる新鮮さ」として感じられることがあります。

どちらも恋愛のきっかけになり得るため、「似ている人だけが好きになる」「正反対の人だけが好きになる」と決めつけることはできません。

恋愛の始まりでは「違い」が魅力になることもある

恋愛の初期には、正反対の相手に強く惹かれることがあります。

なぜなら、自分と違う相手ほど「この人は何を考えているのだろう」と興味を持ちやすいからです。

たとえば、普段は計画を立てて行動する人の前に、思いついたらすぐ行動する人が現れたとします。

「自分とは全然違う」と感じながらも、その自由な行動が気になってしまう。自分なら選ばないことをするから、話を聞いていて面白い。そんな経験が続くと、相手への興味が強くなっていくことがあります。

この場合、最初から「相性がいい」と判断しているわけではありません。
「もっと知りたい」という好奇心が、相手への関心を高めているとも考えられます。

ただし、付き合った後は「似ている部分」が重要になる

ここで興味深いのは、「惹かれる相手」と「長く付き合いやすい相手」が必ずしも同じ条件ではないことです。

正反対の人に強く惹かれて付き合い始めても、生活をともにすると、さまざまな違いが気になることがあります。

お金の使い方、連絡頻度、休日の過ごし方、将来についての考え方などが大きく異なると、恋愛の楽しさとは別に、日常生活で調整が必要になります。

一方で、性格や趣味は違っていても、「相手を尊重する」「浮気をしない」「将来について話し合える」など、大切な部分が共通していれば関係を維持しやすいことがあります。

そのため、恋愛では「どれくらい似ているか」よりも「何が似ていて、何が違うのか」を見ることが大切です。

「性格は正反対なのに、価値観は似ている」という組み合わせもある

実際には、恋人同士がすべて似ているか、すべて正反対かということはほとんどありません。

たとえば、一方は社交的で、もう一方は人付き合いが苦手でも、二人とも家族を大切にするという価値観は共通しているかもしれません。

一方は計画的で、もう一方は自由に行動するタイプでも、「困ったときは助け合いたい」という考え方は同じかもしれません。

このような関係では、性格の違いが刺激になりながら、重要な価値観の共通性が安心感を支えます。

恋愛で相手を選ぶときには、単純に「似た人がいい」「正反対がいい」と考えるより、自分がどの部分に共通性を求め、どの部分に違いを求めているのかを考えるほうが、自分の恋愛傾向を理解しやすくなります。

「似た人が好き」なのか「違う人が好き」なのかを考える方法

自分がどちらのタイプに惹かれやすいのかを知りたいなら、これまで好きになった人を思い出してみるのも一つの方法です。

その人とは何が似ていたでしょうか。趣味、性格、考え方、生活スタイル、価値観など、共通していた部分を探してみます。

反対に、「自分とは違うけれど魅力的だった」と感じた部分も考えてみましょう。

すると、自分が恋愛で求めているものが見えてくることがあります。

たとえば、いつも似たタイプを好きになる人なら、安心感や理解し合える感覚を重視している可能性があります。反対に、毎回違うタイプに惹かれる人なら、刺激や新鮮さ、自分にないものへの憧れを重視しているのかもしれません。

「惹かれる相手」と「相性のいい相手」は同じとは限らない

似た者同士と正反対の人のどちらに惹かれやすいのかという問いには、明確な一つの答えがあるわけではありません。

似た者同士には、共通点による親近感や「分かってもらえる」という安心感があります。
一方、正反対の人には、自分にないものへの憧れや新鮮さ、刺激があります。

そのため、恋愛の始まりでは「自分とは違うから気になる」ということもあれば、「自分と似ているから安心できる」ということもあります。

ただし、恋愛感情が生まれることと、長く付き合いやすいことは別の問題です。

大切なのは、似ているか正反対かという二択だけで相手との相性を判断することではありません。
「違いがあることで楽しい部分」と「共通しているから安心できる部分」の両方を見ることが、恋愛相手との関係を考えるうえで役立ちます。

「自分はどんな人に惹かれるのだろう」と考えたとき、単に「タイプだから」と片づけるのではなく、「この人の何が自分と似ているのか」「何が自分と違うのか」を見てみると、自分自身が恋愛に求めているものまで見えてくるかもしれません。

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