ポリアモリーなら誰とでもうまくいくわけではない
ポリアモリーという言葉を知ると、「複数の人と恋愛するなんて、浮気と何が違うの?」と思う人もいるかもしれません。
ポリアモリーは、複数の人と恋愛関係を持つことを、お互いに知ったうえで合意している関係を指します。
恋人に隠れて別の人と付き合うこととは、そこが大きく違います。
そのため、ポリアモリーという恋愛の形そのものを「不誠実」と決めつけることはできません。
本人たちが同じ価値観を持ち、お互いに納得しているのであれば、それはその人たちにとっての恋愛の形だからです。
ポリアモリー同士なら成立しやすい
たとえば、二人とも「恋人は一人でなければならないとは思わない」と考えているとします。
「私はAさんとも付き合っているけれど、あなたのことも好きです」と伝え、相手も「それでいい」と納得しているのであれば、少なくとも相手を騙しているわけではありません。
お互いに複数の恋愛関係を認めているのであれば、一般的な一対一の恋愛とは違っていても、二人にとっては合意のある関係です。
問題になるのは恋愛観が違うとき
難しくなるのは、一方がポリアモリーで、もう一方が一対一の恋愛を望んでいる場合です。
たとえば、「あなたのことが好き。
でも、他の人とも恋愛したい」と言われたとします。
ポリアモリーの側からすれば、自分の気持ちを隠さず伝えているので、誠実な対応だと考えているかもしれません。
しかし、一対一の恋愛を望んでいる側からすれば、「私はあなた一人なのに、あなたは私一人ではないの?」と感じることがあります。
相手が他の人を好きになること自体が嫌だったり、自分だけを大切にしてほしいと思ったりするのは、決しておかしなことではありません。
「正直に言ったから誠実」とは限らない
ここは少し難しいところです。
ポリアモリーであることを隠さず伝えることは、もちろん大切です。
しかし、正直に話したからといって、相手がその恋愛を受け入れなければならないわけではありません。
「私はこういう恋愛をしたい」と伝えることと、「だからあなたも受け入れるべき」と相手に求めることは別の話です。
相手が一対一の恋愛を望んでいるのであれば、その価値観も同じように尊重する必要があります。
大切なのはどちらが正しいかではなく、恋愛観が合うか
ポリアモリーと一対一の恋愛のどちらが正しいのかを決める必要はありません。
問題なのは、二人の望む関係が一致しているかどうかです。
「複数の人を好きになってもいい」と考える人と、「恋人とはお互いに一人だけでいたい」と考える人では、そもそも恋愛に求めているものが違います。
だからこそ、ポリアモリー同士であれば問題なく付き合えることでも、一対一の恋愛を望む人にとっては大きな苦痛になることがあります。
ポリアモリーだから不誠実なのではない
ポリアモリーだから不誠実なのではありません。
複数の人との関係を隠さず、関係する人たちが納得しているのであれば、そこには一つの恋愛の形があります。
一方で、相手が一対一の恋愛を望んでいることを知りながら、「自分の恋愛観を理解してほしい」と一方的に求めれば、相手にとっては受け入れがたい関係になるでしょう。
恋愛では、「自分が誠実であるつもりか」だけでなく、「相手もその関係を望んでいるか」が重要です。
ポリアモリーも一対一の恋愛も、それぞれの価値観として尊重されるものですが、違う価値観を無理に一つの関係に押し込めれば、どちらかが我慢することになってしまいます。